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朝倉さやさんの新曲「ドーナツ」とsolayaとの約束

山形の歌姫、朝倉さやちゃんの新曲「ドーナツ」を一緒に作詞・作曲させてもらいました。

こちら、10月〜11月とNHKラジオの深夜便で毎日流れています。


朝倉さやちゃんとの出会いは、約10年前に遡ります。 20代の頃からの友人であり、作家仲間のsolaya君を通じて。

触れることができていなかったけど、約1年前の秋、solayaは他界しました。

作家の道に入る最初の面談の時にエレベーターですれ違い、同じ事務所に所属し一緒にたくさんの現場を共にしました。

お互い関西人でふざけた関係やったけど、曲もいっぱい聞かせ合って、毎年一緒に事務所の忘年会を主催したり、音楽で通じるものがあり、曲が偶然に同じアルバムに収録されることも何度かあったりと、縁がありました。


音楽学校でsolayaが授業する時に、DEMOが雑でショボくても良いメロなら採用される例として、僕の音源を勝手に使いやがったね。

僕の結婚式では素敵なピアノを弾いてくれた。弾いた後は寝てやがったのはビデオにばっちり映ってたよ。

東方神起に初めて曲を書いた時は、Solaya作曲の曲「Weep」も同じアルバムに収録され、なんでここでも一緒やねんと

さいたまスーパーアリーナ入口で待ち合わせたら、二人とも同時刻に遅刻してしまい、一緒にアリーナの通路を走ったのが最近のことのようで、もう10年前。楽しかった。

そんな彼が、その頃事務所を離れ、曲提供も引退するといい、やりたいことが見つかったとプロデュースし始めたのが、朝倉さやちゃんでした。

よくライブを見に行き、すごい才能に出会って良かったなという話をして応援していましたが、

5年ほど前、癌が発覚して。

癌にニンニクが効くらしいねんと言うから、香川の純国産ニンニク農家から新ニンニクを段ボール一杯に送ってもらい、solayaのスタジオに持って行ったら、「悪いけどニンニクはデマやったらしいから持って帰ってくれ」と、「ちゃんと確認しろや〜!電車でこんな臭い放ちながら持って帰るのか」と笑ってたら「遺品整理するからこのマイクあげるわ、持っていってくれ」なんて笑えないこと言う。

「なんか気がひけるなあ、、、じゃあ、なんかあった時はこのマイクでさやちゃんの歌の録ったるわ」とマイクを預かることにしたけど、結局そのマイクは使うことがなかった。


なぜなら、solayaは命尽きる最後までさやちゃんの制作に没頭し続けたから、入る余地なんてなかったね。


今回、ついにこのマイクを使う時が来たんやね、と、約束のマイクを持っていって、さやちゃんと一緒に曲作りをしました。

偶然にもラジオ・レコード会社から指定された曲の納品日が、9月11日の命日でした。 solayaが慕ってたプロデューサーURUさんのスタジオで完成させてもらい納品しました。


おーい曲できたよー聴いてくれー と。



ラジオが始まる10月1日は、僕のばあちゃんの一周忌でした。 なんか随分未来に来てしまったなあと、ハッとする。 いつの間に?!


そうかこんな未来やったんやね、、


もうあの頃に戻ることはできないけれど、

消えることはない、ちゃんとここにある。


心に穴が空いているなら


「真ん中にぽっかり空いたままでいいじゃない そこに君がいたんだよ」


朝倉さや「ドーナツ」


ぜひ聴いてください。











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