長い夏
今年も、8月6日、広島へ。

今年で3年目になる広島愛の川プロジェクト。
https://www.ainokawa.com
はだしのゲンの作者、中沢啓治さんが遺した詩「広島 愛の川」を とうろう流しの前に、たくさんの子供達、親、歌手の方達と共に川に向かって歌いました。
もはや作曲者としての立ち位置ではなく、支えるスタッフとして。
しかし、長い1ヶ月でした。広島と東京を5往復。
並行して、某映画の音楽制作が追い込み作業に入っていたので、僕はもう現実の日常生活の中にほとんどおらず、 いろんなシーンをまたぎすぎて、タイムスップを重ねているようでした。
でも、やはり8月6日は、そんなふわふわしたところから、一気に現実と自分に向き合った1日でした。
平和記念公園では、静かに祈りを捧げる方たち、デモで社会に訴える方たち、
いろんな方達がそれぞれの形で平和を願う中で、
僕たちがやっていることは、遺された一つの思いを未来に繋ぐ、
ただそれだけですが、
それは大事なことなのでは、と感じます。
今年は台風が迫り、当日は雨でした。
雨で濡れながら、リハーサルをしている子供達、しかし止まない雨、
でも歌い始めたら、ずっと降っていた雨が止み、虹が出てきました。
今年は、歌の前の子供の朗読で、「演奏、中岡ゲン」 と入っていたのですが、
不思議な、ゲンに見守られているような時間でした。

最後はおりづるタワーで、原爆ドームと、とうろうの流れる川を眺めながら歌って解散しました。
まるでタイムスリップしていたような、