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加藤登紀子さん

久々に加藤登紀子さんの歌が聴きたくて、年末のほろ酔いコンサートに行って来ました。 80歳、歌手活動60年だそう、おめでとうございます。

いや凄すぎる。。

僕のブログなんかでは書き表せないほど、歌も選曲も話す内容も素晴らしいステージでした。 エピソードも、僕の幼少期や、青春時代、いろんな年代、生まれる前の時代にまで飛んで、また未来のことも、自分の人生以上の体験をさせてもらえた感覚でした。


登紀子さんに初めてお会いしたのは10年前、

曲を作らせていただいた中沢啓治さん作詞の「広島愛の川」を持って行ったのが最初でした。

(その時のエピソードは、こちらの動画で語っています https://youtu.be/VgGo3xWL0MM?si=u02k3OaVTceXL7by )

だからお会いしてもつい一番にこの曲の話になってしまうけれど、


思い返せば、僕は小さい頃から登紀子さんの曲を、歌を聴いていた、

ほかの曲達も、自分にとって深く大切な曲だったこと、忘れていた祖父母の記憶まで蘇った日でした。


今日、僕の思い出と特にリンクした3曲のことを少し書きたいと思います。


そもそもなんで今まで忘れていたのか、登紀子さんが歌うこの曲を最初に聴いた日のことを鮮明に思い出した。

小学生低学年の夏休みだったと思う。

あの日、大好きだった祖父母のうちにいた。

ベッドの上で姉弟と3人で遊びながら、たまたまテレビからこの歌が流れてきた。

幼い自分達には、百万本のバラをなんてフレーズを繰り返すこの歌が、込められた深い意味も知らず、何故かすごく面白く楽しい歌に聴こえた。

祖父母の家にいること自体楽しくて仕方なくて、歌を覚えて何度も3人で歌った記憶。

今はもう更地で、祖父母も会えない、でも目を閉じれば全てまだそこにあるような鮮明で愛おしい風景。

あの歌を35年ほどたった今、ご本人の歌を聴いているとは夢にも思わなかった。 登紀子さんの歌が大切な記憶を呼び起こしてくれた。

登紀子さんが言った。「ここに100年以上生きている人いる?」

じいちゃんばあちゃん、生きてたらちょうど100歳。

はーい、いるよと、手を挙げたくなった。



僕が大学の時、共に切磋琢磨した学生寮の仲間たち、誰が選んだのかこの曲が僕らのテーマソングでした。

歌詞が自分達の生きる今と、いつか未来で今を振り返る姿を想像できたのだろう、僕らの心に刺さってピッタリはまった。

いつも誰かの部屋から登紀子さんの歌が響いてくる。そんな感じで覚えてよくみんなで歌った。

卒業してからも、誰かが結婚すると式でみんなでこれを歌ったり。


卒業の日、寮を出る時、後輩たちみんなが胴上げをして送り出してくれた。

人生で一番泣いた日かもしれない。

涙を拭いながら門をくぐり、振り返らずに出発した。 あれから20年も経って、寮は取り壊され、ずっと応援してくれた舎監長先生ももういない。

でも消えてはいない。ちゃんとここにある。

「時には昔の話を」

ピアノが、歌が、歌詞が、今日もあの頃と繋いでくれた。



中森明菜さんの名曲でもあるこの曲を提供した登紀子さんがセルフカバーで歌う、これがまたすごくいい。

難破船は、小学校の頃たくさん聴いた。

本当に好きな曲で、あの頃の家族でテレビを見ていた風景が蘇る。

びっくりしたのは、この曲は登紀子さんが40代の時に作られたそう。

登紀子さんは、結婚したらもう曲が作れなくなるかと思っていたと、20代の孤独さや、満たされなさは、音楽を生み出すに必要なのではないかと思っていた、というようなことを言った。

僕もまさにそんなことを感じ、最近何かと壁にぶつかり、40代になり、何かあの頃に敵わない無力感を感じ初めていたけれど、登紀子さんにもそんなことを思う時代があったことを知った。 でも、乗り越え、自分と同じ歳くらいの時にこんな名曲を作り、そして今も歌っているのかと思うと、これからを生きるのがすごくワクワクしてくる。

「誰しも一度自分を見失うのよ」と遠い昔のことのように笑いながら言う。

長く生きてきた気がしたけど、まだ40代か、見失うには早いし、僕も笑い飛ばそうと思えた。




僕は昨年は別れが本当に多かった。


若い頃は未来が楽しみだったけど会いたい人にもう会えず、こんな未来なら来たくなかったなと悲観的に思うこともあったり。

でも、登紀子さんは、目の前の人、一人一人に、あなたよくぞ生きてここにいてくれてる、愛おしい、と。

僕からしたら40年後なんて、なかなか想像できないけれど

登紀子さんのステージを見ると、もっと楽しみながら、目の前の人、出会う人、別れた人、過ぎた過去、時間、全てを愛おしく感じながら、そこに歩いて行けるんじゃないかと、そう思えてきた。


来年はもっといい年にできそうな、未来に進むことに対し力が湧いてくる。


そういえば、作曲はもはやAIに取って代わられるなんて話題になっていたけど、今日心に刺さったコンサートなんてあと千年経ってもAIには真似できないわ。


年末のほろ酔いコンサート、来年も絶対に行こう。

登紀子さんありがとうございました。





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